離乳食

初めての離乳食。いつから始める?ポイントは?

わたし

こんにちは!
子ども専門管理栄養士の諏訪朋子(すわともこ)です。
今回は、「初めての離乳食」についてです。

いよいよ初めての離乳食!!

毎日の子育てお疲れ様です。赤ちゃんとの生活にようやく少し慣れてきたかと思ったら、もう離乳食の時期が目前!

「何を?どうやって?どこから始めたらいいの?」

もしかしたら、初めての離乳食に疑問や不安を感じているかもしれません。

初めての離乳食を迎えるママの不安を少しでも減らせるよう、管理栄養士として科学的根拠に基づいた情報と、2人の育児経験を基にしたママの立場から少しだけアドバイスさせていただきます。参考になりますように・・・!

なぜ離乳食を始めるの?

赤ちゃんは日々ぐんぐん成長しています。それにつれて赤ちゃんは母乳やミルクだけでは栄養を補いきれなくなってきます。その栄養を食事から摂れるようになること、そして「食べる」という行為自体を習得するために、離乳食を始めるのです。

「離乳」と聞くと、「母乳やミルクをやめなきゃいけないのかな?」と感じるママもいるかもしれません。しかし『離乳食を始めたら母乳をやめる』という意味ではなく、食事から栄養を摂ることと、食事ができるようになるための”練習期間”だということを覚えておいてくださいね!

”練習期間”という言葉を使ったことにも理由があります。

離乳食の不安のひとつに、「食べてくれなかったらどうしよう・・・」というものがあると思います。そうなんです、もしかしたら食べてくれないかもしれないのです。そんな時はものすごく不安になると思います。でも、離乳食の進み方は本当に一人ひとり違います。昨日は食べたのに今日は食べないなんてことも当たり前。一進一退を繰り返しながら食べることを練習しているのです。他の赤ちゃんと比べるのではなく、目の前の我が子の日々の成長を見てもらえたらいいなと思います。

離乳食はいつから?始める目安

離乳食を始める目安は、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年)」によると下記のように記載されています。(※出典1)

離乳食を開始する目安

  • 生後5〜6ヶ月である
  • 首の座りがしっかりしていて寝返りができる
  • 5秒以上座れる
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
  • 食べ物に興味を示す

日頃から家族が食事をしている姿を見せてあげて、赤ちゃんの食べたがっているサインを大切にしてあげられるといいですね!

月齢はあくまでも目安です。しかし4ヶ月よりも早く始めることは小児肥満のリスクをあげる可能性があります。(※出典2)、6ヶ月頃から母乳やミルクだけではエネルギーが足りなくなると言われています(※出典3)。6ヶ月のあいだまでには始められるといいですね!

離乳食を始める日

離乳食を始める日はいつがいいのでしょう?おすすめはこちらです。

  • 赤ちゃんの機嫌・体調がよい時
  • ママやパパの都合がよい時
  • 病院が開いている平日の午前中(初めての食材やアレルゲンのある食材)

予定していた日に始められなくても焦らなくて大丈夫。生後5〜6ヶ月って実は60日間あるんです。「その間に始められたらいいな〜」くらいのゆったりした気持ちで始められるといいですね!

初めての離乳食には何をあげる?量は?

初めての離乳食におすすめしている食材は「お米(お粥)」です。絶対お米でなければいけないというわけではありませんが、日本人に最も親しみのある食材ですし、アレルギーの心配も低いのでおすすめです。

初めての食材をあげるときには1さじずつ。赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ量を増やしていきます。1さじとは、小さじ1のことです。離乳食スプーンでスプーンで3〜4さじとなります。最初はスプーンに慣れることが目標なので、離乳食スプーンで1さじでも構いませんよ。

初めての離乳食での注意点・ポイント

離乳食で注意したいポイントは以下の3点です。

食材の柔らかさが合っていること

前述した通り、離乳食は食べるようになるための練習期間です。離乳初期は、離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れることが主な目的です。赤ちゃんのお口の発達に合わせた柔らかさやとろみにすることで、上手に食べられるようになっていきます。

衛生面への配慮と加熱

離乳食は水分が多く薄味なので、細菌が付着していると短時間で腐敗しやすいです。一方で赤ちゃんは細菌への抵抗が弱いので、離乳食を作る際には十分に衛生面に配慮してあげることが大切です。

また多くの細菌は熱によって死滅するため、食材は加熱してあげるといいですね!

味付けは必要なし

離乳食は薄味と言いますが、離乳初期については特に味付けは必要ないでしょう。食材そのものの味を楽しめるといいですね!

 

大切にしたい「一緒に食べる」ことの重要性

赤ちゃんは、家族や周囲の人が食べている姿を見て「自分も食べてみたいな!」と食べ物に興味を示していくように、食べ方についても周りの人の真似をしながら学んでいきます。日々忙しく過ごす中で、毎日・毎食一緒に食べることは難しいかもしれません。可能な範囲で赤ちゃんが誰かと一緒に食べる環境を作ってあげられるといいですね!

終わりに

初めての離乳食。赤ちゃんがパクパク食べてくれたら嬉しいですよね。もしかしたら思った通りに進まないこともあるかもしれません。でも、そもそも食べられなくて当たり前。特に初期はあまり気にしすぎないようにしましょう。

初めての離乳食がママにとっても赤ちゃんにとっても楽しいものになりますように!!

 

離乳食初期講座(2022年11月開講予定)も行っているので、興味がある方は覗いてみてくださいね!

 

参考文献

(※出典1)厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)|

(※出典2)Wang J, et al.Introduction of complementary feeding before 4 months of age increases the risk of childhood overweight or obesity: a meta-analysis of prospective cohort studies. Nutrition Research 2016; 36(8): 759-770

(※出典3)World Health Organization|補完食「母乳で育っている子どもの家庭の食事」|日本ラクテーション・コンサルタント協会|2006

(参照はすべて2022.4.27)

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